メディアクリエイター
山田秀人 氏

Brillia京都松ヶ崎の共用部には
京都で収録した高野川のせせらぎや虫の声、
風の音など、自然の”音”から生み出される
“サウンドスケープ”という音響演出を導入します。
制作を手掛けているメディアクリエイターの山田さんは
京都で暮らしはじめてから、以前より自然の風景や音を
意識するようになったと話します。
そこで今回は山田さんに、
サウンドスケープに込めた思いとともに
京都で暮らす魅力についてお伺いしました。

こころとカラダにやさしい
人と自然が調和するサウンドスケープ

Brillia京都松ヶ崎のプロジェクトが始まるとき、東京建物さんから共用部に居住者のウェルビーイング(※1)を考えた演出を導入したいという相談がありました。そこで、自然と共存する京都という地に生まれる新しい住居を考えたとき、アメリカの社会生物学者のE・O・ウィルソンにより提唱されたバイオフィリア(※2)という考え方をコンセプトに制作した、”サウンドスケープ”による演出を企画し、提案をしました。
”サウンドスケープ”とはカナダの現代音楽作曲家であり環境思想家のR・マリー・シェーファーにより提唱された言葉。日本語では「音の風景」と訳され、全身で環境を感じるために、また、音世界を通じて環境と自分を取り結ぶために考えられた概念です。

(※1)個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。
(※2)「バイオ=生命・生き物・自然」と「フィリア=愛好・趣味」の造語で、人間は自然とつながりを求める本能的な欲求があるという概念。

外から帰ってきても、京都の自然のなかにいるような、
心地よいひとときを演出したい。

今回、バイオフィリックなインスタレーションとしてのサウンドスケープを、エントランスロビーに設置します。
これが住民の方々にとって新しい価値になり、豊かな自然環境と調和し共存する街・京都に生まれる
「Brillia京都松ヶ崎」が、バイオフィリアを意識するライフスタイルを提唱していることが伝わればよいなと思っています。

季節や時間帯によって移ろい、変わっていくサウンドスケープに包まれる共有部で、住民のみなさんには外から帰ってきても、
そのまま京都の自然のなかにいるような、心地よいひとときをお楽しみいただきたいと考えています。

奥深い文化や優美な自然など
京都には自分が大切にしているものがありました。

自分は、子どもが小学校に上がるタイミングで京都市左京区(以下:左京区)に移り住みました。
この街の暮らしはやさしくて、心地いい。東京で暮らしていたときより五感を意識したいという思いも強まりました。
たとえば日の出とともに移ろいでゆく鳥や虫の声に耳を傾けたり、散歩のなかで朝と夜の空気感の違いを感じたり…。
左京区での暮らしを始めたからこそ、生まれるプロジェクトも多いですね。
移住先には長野県の松本や安曇野、福岡も検討しましたが、京都に決めたのは奥深い文化や自然など、
自分が大切にしてきたものが息づいていたから。僕自身が自然に囲まれて育った経験から、
子どもたちにも日々の暮らしの中で昆虫や石ころを触ったり、夕日を眺める時間を大切にして欲しいと思っていました。

想像をはるかに超えて居心地がいい。
妻も新しいコミュニティーを楽しんでいます。

京都の中でも自分たちが暮らす左京区の下鴨~松ヶ崎エリアは利便性も高く快適に暮らせる一方で、楽しさや豊かな自然が息づくバランスのよい街。
リベラルな空気が漂い、大学などの教育機関も充実しています。そこにお勤めの方や研究者、他地域からの移住者も多く、
自分たちのまわりでも東京から左京区に移住する人の話はよく聞きます。妻は仕事でヴィンテージのアクセサリーを扱ったりしていることもあって、
オーガニックやクラフトといったキーワードに興味があり、同じシンパシーを感じる人たちが多いらしく、素敵な繋がりが持てたようです。
神社仏閣も多く、神様の存在を感じる雰囲気も気に入っています。
これからも左京区での暮らしを大切に、そのなかで自分の可能性を広げたいと思っています。

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山田秀人

1969年岐阜県生まれ。メディアクリエイター。2012年にコミュニケーションやユーザー体験をテーマに、サービスやコンテンツの企画設計、プロデュースを行う株式会社ライブアライフ(LiveALife inc)を設立。大手携帯事業者のオンラインサービスのクリエイティブや、企業のコンシューマーサービスのコンセプトデザインなどをおこなう。近作でもある子どもの寝かし付けをサポートする知育アプリ「おやすみルーニー」が話題を集めた。